【10月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)は8日、来季限りでホンダ(Honda)が撤退することをめぐる自身のうわさや悲観的な見方を振り払う姿勢を示した。

 オランダ出身のフェルスタッペンは、ホンダのニュースに動揺して将来の移籍を検討していると報道されているものの、「前進していく」ことを望んでいると同時に後退するつもりはないと強調した。

 今週末に開催される第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)を控えた記者会見で、フェルスタッペンはホンダの撤退について、「残念だ」「だけど、彼らの理由を受け入れつつ、とにかく前進していく必要がある。彼らもそう言っている」と語った。

「もちろん撤退してしまうけれど、彼らもこのまま後退していくつもりはない。僕らは素晴らしい関係を築いていて、彼らとの仕事を心から楽しんでいる」「だから、残りのシーズンもこのまま前進し続けていくだけだし、来年も新しいエンジンでそうしていく。それを楽しみにしているし、良い終わりになるように一丸となり、最後のレースまでプッシュしていく」

 その一方で、フェルスタッペンはホンダの決断に感付いていたといい、「そんな気がしていた」「発表前にちょっとした予感があった。残念だ。だけど、彼らの立場からも理解できる」と語った。

 フェルスタッペンは今年はじめにチームと新しく3年間の契約を結び、今シーズンも選手権を独走しているメルセデスAMG(Mercedes AMG)にとって最も脅威の存在となる実力を示している。

 仮にレッドブルがホンダに代わって競争力のあるエンジンサプライヤーを見つけられないでいれば、他のチームからフェルスタッペンに強力なオファーが示される可能性がある。特に多くのパドックの情報筋の見立て通り、チームに競争力のあるマシンとエンジンを供給することを義務付ける条項が契約に含まれている場合はそうなる公算が大きい。(c)AFP