【11月18日 Xinhua News】中国北京市でこのほど、中国科学技術協会と中国科学院、中国工程院が共催する第3回世界科学技術・発展フォーラム「女性科学者フォーラム」が開かれた。

 中国科学院生物物理研究所の王志珍(Wang Zhizhen)研究員は、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)が2019年に発表した科学研究者に占める女性の割合の調査結果について、各大陸では18・5〜48・2%とばらつきがあるが、世界の平均値は29・3%だったと紹介。中国科学技術協会の集計では、中国の科学技術人材における女性の割合は約40%で、インターネットやバイオ医薬などの分野では女性の割合が半数を超えていると説明した。

 王志珍氏は「現在、女性が科学技術イノベーションに欠かせない重要な力になっており、科学技術分野で働く多くの女性がグローバルな舞台で非凡な創造力と影響力を発揮している」と述べた。

 中国女性科学技術工作者協会の王紅陽(Wang Hongyang)会長は、多くの女性の科学技術従事者がチームの中でまとめ役として高い組織力と実行力を発揮していると指摘。末端組織では十分活躍しているが、さらに上位のポストに就こうとすると、まだ一定の困難が存在するとの見方を示した。

 複数の女性科学者は、科学技術イノベーションへの女性の関与と影響力をより全面的かつ効果的に高めるよう訴えた。王志珍氏は、社会全体が科学技術分野で働く女性をさらに尊重し、より多くの関心と支援を寄せ、一層多くの場と機会を生み出し、より多くの資源と信頼を与えるよう呼びかけた。(c)Xinhua News/AFPBB News