【11月16日 AFP】ヨルダンサッカー協会(JFA)は15日、アジア・サッカー連盟(AFC)に対し、イラン女子代表チームのGKの性別について調査を開始するよう求めた。

 9月25日に行われた女子アジアカップ(2022 AFC Women's Asian Cup)予選では、スコアレスドローで迎えたPK戦をイランが4-2で制し、ヨルダンに勝利した。PK戦ではイランのGKが相手のキックを2本セーブし、母国史上初の本戦出場に貢献した。

 だがJFAの会長を務めるアリ・ビン・アル・フセイン(Ali Bin Al Hussein)王子は14日、イランのGKの「性別確認を求める」書簡をツイッター(Twitter)に投稿。GKは女性のふりをした男性の疑いがあるとして、「事実であれば、非常に深刻な問題だ」とツイート。AFCに対して「目を覚ましていただきたい」と呼び掛けた。

 フセイン王子が投稿したJFAの5日付の書簡では、「参加選手の資格」に関する疑いが指摘された。また、イランの女子代表チームには「性別やドーピングの問題で違反した過去」があるとして、「適正な手続き」を行うよう求められた。

 しかし、イラン代表メンバーの選出の責任者であるマリヤム・イランドースト(Maryam Irandoost)氏は14日、同国のスポーツニュースサイト「Varzesh3」で疑惑を一蹴。

「こうした問題を避けるべく、代表チームにおける各選手のホルモン値を医療スタッフが慎重に検査している。従って、ファンの皆さんには心配ないと言いたい」とし、「AFCが望むなら、われわれは即座にいかなる書類であろうと提供する」と続けた。

 同氏はまた、ヨルダン側は試合に負けたことを覆い隠すために今回の疑惑をかけてきたとの見解を示し、「これらの疑いは、イラン女子代表チームに敗れたことを受け入れないための単なる言い訳である」と反論した。(c)AFP