【7月31日 AFP】イラクサッカー協会(IFA)は、8月1日から開幕する西アジア・サッカー連盟(WAFF)主催大会に出場予定だった代表選手23人のうち数人に年齢詐称が発覚したと発表し、すぐに代表チームのスタッフを解任した。

 ヨルダンで開催される大会に出場予定だった代表選手数人は、イラクの首都バグダッドの空港スタッフによって、実際の年齢より若く偽っていることを見破られた。すでにチームは出場を断念しており、IFAは来月の第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)に出るU-19代表の選手たちは年齢が正確であることを確実にすると述べている。

 匿名条件でAFPの取材に応じたイラクのサッカー関係者は「生年月日に詐称の疑いがある9選手のパスポートを空港のスタッフが押収した」とコメント。その情報によれば、選手たちはチームスタッフから若く見えるようにひげをそることを指示されていたという。

 空港スタッフから警告を受けた後、調査を進めていたIFAは「U-16代表の技術スタッフと管理スタッフを解任した。年齢を偽った選手にはしかるべき対応を取る」と発表している。

 イラクサッカー界で、今回のような詐称が起きるのは初めてではない。協会によれば今年初め、身分証明書を改ざんして実年齢より若いことを押し通そうとした18人の選手が、出場停止処分になったという。これを受け、5月に行われた選挙で投票していたことを示すSNS上の写真を使い、選手数人が18歳以上であるのを証明した人もいた。

 しかし、同国のスポーツジャーナリストであるユセフ・ファエル(Youssef Fael)氏は「今朝空港で衝撃が起こるまで、協会はそのスキャンダルを深刻なものと受け止めていなかった」と話している。(c)AFP