【11月15日 AFP】中国で15日、人気オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」へのログインができなくなった。中国当局がゲーム・IT業界への取り締まりを強める中、開発元の米エピックゲームズ(Epic Games)が中国版の提供を終了したためだ。

 エピックゲームズは2週間前、「フォートナイト・チャイナのベータ版テストは終了した」として、15日に中国版の運用を終了しサーバーを停止すると発表していた。

 中国のプレーヤーからは15日、ログインできなくなったとの報告が相次いだ。ソーシャルメディアの「微博(ウェイボー、Weibo)」には別れの言葉が続々と投稿され、フォートナイトのハッシュタグ閲覧数は4億7000万回に上った。

「一緒にプレーした友よ、運命が許すならばまた会おう」と投稿した人もいた。

 フォートナイトはクラフト要素のあるシューティングゲーム。世界で最も人気の高いゲームの一つで、プレーヤー数は3億5000万人を超える。中国向けのテスト版は2018年に公開されたが、正式公開や収益化に必要な認可はついに得られなかった。

 中国政府は昨年、IT企業が巨大化し影響力が強くなり過ぎているとして、IT業界を対象とした広範な取り締まり強化に着手した。また、規制当局は子どものオンラインゲーム利用時間の長さを問題視し、ユーザーの年齢とプレー時間に制限を設けるようゲーム業界に要求。新作ゲームの認可手続きにも遅れが生じている。(c)AFP