【11月14日 AFP】21-22フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯(NHK Trophy 2021)は13日、女子シングル・フリースケーティング(FS)が行われ、坂本花織(Kaori Sakamoto)は146.78点を記録し、合計223.34点で優勝した。2位は河辺愛菜(Mana Kawabe)だった。

 今季フリーで「No More Fight Left In Me/Tris」に挑む坂本は、夏の間は新プログラムをものにできず敗北感でいっぱいだったという。しかし「いい方向に進めている」と手応えを口にした坂本は、「1か月前の状況から見ると、今日みたいな出来とは思っていなかった」と話した。

 第1戦のスケート・アメリカ(Skate America 2021)で4位に入った坂本は、GPファイナルの切符を手にしている。

 ショートプログラム(SP)で2位につけた河辺は、けがの紀平梨花(Rika Kihira)の代役を見事に果たした。17歳の河辺は演技冒頭で転倒があったものの後半立て直し、合計205.44点で銀メダルを獲得。3位は韓国の劉永(You Young、ユ・ヨン)だった。

 河辺は「(トリプル)アクセルを失敗した後に切り替え、落ち着いて演技できたのはスケーターとして成長できた部分。合計点も自己ベストが出せたので、すごくうれしい」とコメントしている。

 その他日本勢では、松生理乃(Rino Matsuike)が合計186.17点で6位だった。

 ペアでは、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2021)を制したロシアのアナスタシヤ・ミーシナ(Anastasia Mishina)/アレクサンドル・ガリアモフ(Aleksandr Galliamov)組が今季最高得点となる合計227.28点で優勝した。2位は合計213.27点を記録した同じくロシアのエフゲニア・タラソワ(Evgenia Tarasova)/ウラジーミル・モロゾフ(Vladimir Morozov)組が入り、3位には合計209.42点で三浦璃来(Riku Miura)/木原龍一(Ryuichi Kihara)組が続いた。

 アイスダンスはロシアのヴィクトリヤ・シニツィナ(Victoria Sinitsina)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組が合計215.44点で金メダルに輝いた。

 日本勢は村元哉中(Kana Muramoto)/高橋大輔(Daisuke Takahashi)組が合計179.50点で6位、小松原美里(Misato Komatsubara)/ティム・コレト(Tim Koleto)組が同172.20点で7位に入った。(c)AFP