【11月11日 AFP】米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)のイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)が今週、自身が保有する同社の株式50億ドル(約5700億円)相当を売却した。同氏は先週末、持ち株の10%を売却すべきかを問う投票をツイッター(Twitter)で行い、投票結果に従うと表明していた。

 10日付で米証券当局に提出された文書によると、マスク氏は今週に入って約450万株のテスラ株を売却した。ただ、8日に売却した約93万株、約11億ドル(約1250億円)相当については、9月14日に取引計画が始動しており、ツイッターの投票結果は関係ないとみられる。

 9日と10日に売却された約360万株、約40億ドル(約4560億円)相当がツイッター投票に先立って計画されたものかどうかは不明。

 世界一の富豪であるマスク氏は6日、ツイッターのユーザー投票機能を使い、テスラ株の持ち分10%を売却すべきかどうかをフォロワー6200万人超に質問した。投票結果は「イエス」が多数だった。

 この投票を受け、週明け8日のテスラ株は急落。マスク氏は、投票以前に売却した場合よりもはるかに安値で自社株を売却して数千万ドルの含み損を抱えることとなった。(c)AFP