四肢切断のパラ競泳選手、世界最標高の湖縦断に挑戦
発信地:コパカバーナ/ボリビア
このニュースをシェア
【11月11日 AFP】四肢を切断したパラリンピック競泳選手テオ・クラン(Theo Curin、21)が10日、環境汚染への関心を高めるため、ボリビアにあるティティカカ湖(Lake Titicaca)を泳いで122キロ縦断する挑戦を開始した。
ティティカカ湖は航行可能な世界最標高(約3800メートル)の湖で、クランは五輪メダリストのマリア・メテラ(Malia Metella、39)とマチュー・ウィブー(Matthieu Witvoet、27)の2人と共に、湖のほとりの町コパカバーナ(Copacabana)をスタートした。
子どもの頃に髄膜炎を発症し、両膝から下と両肘から先を切断したクランは、「とても感動的だ」とコメントした。同日8時15分に出発し、10日以内でのペルー・プノ(Puno)到着を目指す。
フランス出身の3人は交互に泳ぎ、水中にいない2人は再生材で作られた伴走のボートで休息して暖をとる。縦断の間、3人は廃棄物を出さないようにろ過した湖の水を飲み、食料は再利用可能なバッグに保存する。
クランは2016年のリオデジャネイロパラリンピック・男子200メートル自由形で4位に入った実績を持ち、世界選手権では銀メダルを2個獲得している。メテラは2004年アテネ五輪・女子50メートル自由形の銀メダリストで、ウィブーは「エコ冒険家」を名乗って活動している。(c)AFP