【11月10日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相(41)が、新型コロナウイルス規制の重要な見直しについてインターネットの生配信で国民に説明していたところ、娘のニーブ(Neve Ardern)ちゃん(3)がベッドを抜け出し、「ママ?」と呼び掛けるハプニングがあった。

 ニーブちゃんは、国務であろうが何であろうが、後回しにできないものはないと考えていた。世界中の親にとっておなじみの状況だ。

 フェイスブック(Facebook)の配信画面から顔をそらし、「ベッドにいる時間でしょう、ダーリン」と話し掛けたアーダーン首相に対し、ニーブちゃんは「いや」と譲らない。

「もう寝る時間。ダーリン、ベッドに戻って。すぐそっちに行くから。もう少ししたら行くから」とニーブちゃんに言うと、首相はカメラに向かって「ごめんなさい、皆さん」と苦笑した。

 アーダーン首相が「どこまで話しましたっけ」と配信を続けようとすると、「何でそんなに時間がかかっているの?」と問う小さい声が返ってきた。

「ごめんねダーリン、確かに時間がかかっているね」と応じた首相は、「皆さんごめんなさい。これでおしまいにして、ニーブを寝かし付けます。寝る時刻をとっくに過ぎているので。ご参加ありがとう」と視聴者に伝えた。

 アーダーン首相は2018年にニーブちゃんを出産。在職中の首相の出産は、パキスタンのベナジル・ブット(Benazir Bhutto)氏に次いで史上2人目となった。米ニューヨークの国連総会(UN General Assembly)の議場に、ニーブちゃんを連れて出席したこともある。(c)AFP