NASA有人月面探査計画、25年以降に延期
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【11月10日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のビル・ネルソン(Bill Nelson)長官は9日、2024年の実現を目指していた有人月面探査計画「アルテミス(Artemis)」について、「2025年以降」に延期すると発表した。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)前政権が2024年を目標に設定したが、月着陸船や宇宙服などの開発が遅れていた。
ネルソン氏は記者団に対し「訴訟で7か月近くが失われたため、最初の有人月面着陸は2025年以降に延期される見通しだ」と述べた。
NASAはスペースX(SpaceX)と着陸船製造契約を締結したが、これに不服なブルー・オリジン(Blue Origin)が提訴。裁判所は先週、ブルー・オリジンの訴えを退けた。
ネルソン氏は「良い知らせはNASAが着実に前進していることだ」として、フロリダ州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)で、大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(Space Launch System)」にアルテミス計画の宇宙船「オリオン(Orion)」が搭載済みであることに言及した。(c)AFP