【11月9日 CGTN Japanese】数年続けて行われてきた中国国際輸入博覧会では、多くの出展企業が最初は海外から商品をそのまま導入していましたが、今は中国市場を深く理解し、中国人の好みと美意識に合わせて商品を製造しています。これらの商品は中国式のデザインをしていたり、中国人の消費習慣に合わせて作られたりして中国の要素が多く取り入れられています。 

 チェコのクリスタルなどを扱う企業ELEONORA CRYSTALのアジア地域販売総経理の徐学群(Xu Xuequn)氏は「鶴や、縁起のいい鳳凰をデザインに採用した。『百鳥朝鳳(中国の伝統的なおめでたいデザイン)』をモチーフにしたものだ。おめでたいカササギや菊もある。そして間もなく寅年を迎えるから、虎の頭の形をした花瓶を設計した。成形から彫刻、絵付けまではチェコのチームが行い、中国と西洋の文化の良い融合だ」と述べました。

 IAM(英国の家電メーカー)中国支社の廖成鍵総裁は「中国人はお湯をよく飲む習慣があることが分かり、『涼白開(沸かされたお湯が冷めたもの)』製品をリリースした。1秒で沸かし、2秒で温度を下げ、3秒で冷めたお湯が飲める。この湯沸かし器はほとんどの設計、研究開発を中国本土のチームが行った。中国市場は私たちにとってとても重要だ」と述べました。

 これまでの3回の博覧会でレゴ(LEGO)は毎回、中国の伝統的な祝日にちなんだおもちゃセットを発表しました。世界各地の子どもたちがブロックを組み立てながら中国の文化を知ることができます。今回の第4回輸入博を前に、レゴグループが制作した、西遊記をもとにした「悟空小侠(Monkie Kid)」のアニメが北米やヨーロッパなどで放送され、世界各地の子どもたちの間で人気が高まっています。レゴグループ中国支社のブランドマネジャーの姜柯(Jiang Ke)氏は「私たちはずっと子どもがブロックを組み立てる時に、財神を迎える、大掃除する、年越し用品を買うといった中国の伝統的な習わしも勉強できることを望んでいる」と述べました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News