【11月8日 AFP】中米ニカラグアで大統領選が行われ、現職のダニエル・オルテガ(Daniel Ortega)氏(75)が8日、4期連続の当選を確実にした。今回の大統領選では、オルテガ氏が「テロリスト」と呼ぶ対立候補の大半が投獄されたり亡命したりしており、米国はこれを「茶番」と非難していた。

 中央選管が公表した暫定中間集計によると、開票率49%の時点でオルテガ氏は75%を得票した。

 6月以降、対立候補と目された7人が拘束されており、同氏の連続4期、通算5期目の当選は以前から確実視されていた。任期は5年。

 実際に出馬した5人に対しては、体制支持者との批判が出ていた。

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は7日、声明を出し、選挙は「茶番」であり、結果はずっと前から「不正操作」されていたと非難した。

 今回の選挙の国際監視団はおらず、海外メディアのほとんどは入国が認められなかった。

 シド・ギャラップ(Cid-Gallup)の世論調査では、回答者の3分の2が対立候補に投票しただろうと答えていた。

 米国や欧州は、オルテガ氏の親族や支持者らに対して制裁を科している。(c)AFP/Maria Isabel Sanchez