【11月4日 AFP】ラグビーフランスリーグ・プロD2(2部)のプロバンス(Provence Rugby)は3日、カメルーン出身選手に人種差別発言をしたルドビク・ラドサブリェビッチ(Ludovic Radosavljevic)を解雇した。

 32歳のSOラドサブリェビッチは、9月3日の試合中にUSONヌベール(USON Nevers)のウインガー、クリスティアン・アンバディアング(Christian Ambadiang)に人種差別発言をしたと認定され、すでに26週間の出場停止処分を言い渡されていた。

 プロバンスは解雇という決定に至る前に、「選手本人と会い、事の深刻さにふさわしいやり方で罰する」と発表していた。

 アンバディアングは試合中に「バナナ・イーター」という言葉を浴びせられたと主張したが、その発言主は明かしていなかった。試合の3日後、ラドサブリェビッチは自身の「受け入れられない」言動を認め謝罪した。

 ラドサブリェビッチはインスタグラム(Instagram)に、「発言は自分の価値観の一部でも、子どもたちと共有する価値観の一部でもない。自分は人間で失敗を犯す。このことから学びたい」と投稿した。

 南アフリカの育成アカデミー、ウエスタン・プロバンス(Western Province)出身で、トップ14に次ぐプロD2でプレーする22歳のアンバディアングに対しては、ラグビー界から支援の声が寄せられている。(c)AFP