【11月4日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2021)は3日、シングルス2回戦が行われ、大会第3シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は腕のけがにより、キャリアで初めて試合を途中棄権した。

 ラッキールーザーのアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)と対戦したチチパスは、序盤から明らかに調子が悪い様子で、そのまま第1セット2-4の場面で試合を諦めた。

 チチパスは試合後、「リタイアは人生で一度もしたことがなかったが、きょうはそうしないといけなかった」とした上で、「自分にとって最も重要な次の大会(シーズン最終戦のATPファイナルズ<ATP Finals 2021>)へ向けて慎重にいきたい」と続けた。けがの詳細については言及しなかったが、しばらく続いている問題だという。

 この日はチチパスの他にもシード勢が多く姿を消す一日となった。

 全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)4強で第9シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)は、1回戦で元世界1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)を破ったラッキールーザーのドミニク・コーファー(Dominik Koepfer、ドイツ)に3-6、5-7で敗れ、ATPファイナル出場の可能性が消滅した。

 第5シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)も5-7、6-7(2-7)でテイラー・フリッツ(Taylor Fritz、米国)にストレート負け。第8シードの好調ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は18歳の新鋭カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)に6-7(1-7)、5-7で敗れた。

 第11シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)、第12シードのパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)も敗退した。

 一方、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)から年間王座奪取を目指す第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は7-5、6-4でイリヤ・イヴァシュカ(Ilya Ivashka、ベラルーシ)に勝利。

 第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)は首の痛みと闘いながらもドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)を6-3、7-6(7-5)のストレートで下した。(c)AFP