【11月3日 AFP】アフガニスタンで実権を掌握したイスラム主義組織タリバン(Taliban)は2日、外貨の使用禁止を発表した。すでに悪化している経済にさらなる混乱が生じる恐れがある。

 タリバンが8月に実権を掌握すると、通貨アフガニは下落。海外にあった準備金は凍結され、経済の混乱に伴い銀行は現金不足となった。国際社会は今のところタリバン政権を承認していない。

 国内では米ドルで取引が行われている他、南部の国境付近ではパキスタン・ルピーが使用されている。

 タリバンの報道担当者ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)氏は記者会見で、外貨使用は今後、訴追の対象となると述べた。

 同氏は「経済の状況と国益から、全アフガン人がすべての取引にアフガニを使う必要がある」と強調した。(c)AFP