コロナ後の嗅覚障害と闘う患者と医師 スペイン
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■うつ症状や体重減少も
バルディビアさんは1日に2回、さまざまなにおいが詰めてある6種類の容器に鼻を押し付ける。嗅覚系の神経回路を再生させる試みだ。
かんきつ系果実などのにおいは分かるようになってきたが、それ以外はまだだ。「コーヒーはひどいです。ガソリンと腐ったものが混じり合ったみたいなにおいがします」
嗅覚が正常に機能しない日常生活は、他人が想像する以上につらいと患者たちは訴える。
バルディビアさんにとって息子のにおいは恋しいが、他の人たちのにおいは不快に感じる。「義理の母や自分の母親をハグすると、ひどいにおいがします。(中略)こんな状態と向き合うのは大変です」
ムヨル医師によると、嗅覚異常が引き金となってうつ状態になるか、体重が減少する患者もいる。
「私たちは、嗅覚によって自分が食べる物や飲む物のにおいを嗅ぎ、外界とつながっていられます」とムヨル医師は言う。「ガスや腐った食品といった危険な物を感知できるのも、そのおかげです。嗅覚がなくなると、世界から切り離されてしまいます」 (c)AFP/Rosa SULLEIRO