メッシ、W杯後の現役引退を完全否定 将来はバルサ幹部を熱望
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【11月2日 AFP】サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、来年のW杯カタール大会(2022 World Cup)終了後に現役を引退する考えは全くないと明言しつつ、スパイクを脱いだときにはスペイン1部リーグの古巣FCバルセロナ(FC Barcelona)でのスポーティング・ディレクター(SD)就任を熱望していると明かした。
6度のバロンドール(Ballon d'Or)受賞を誇り、35歳で来年のカタールW杯迎えるメッシは、その輝かしいキャリアを通じてW杯のトロフィーを手にできていない。
こよなく愛するバルセロナを8月に退団した後、メッシはフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)と1年間の延長オプション付きで2023年までの契約にサインした。
メッシは1日付のスペイン日刊スポーツ紙スポルト(Sport)で、スパイクを脱ぐことは「ない、断じてノーだ」と引退の計画を否定した。
いろいろな出来事があった今は、とにかく一日ずつ、一年ずつ過ごしていくだけだとし、「W杯やその後については、どうなるのか分からない」とコメント。「そうしたことは考えていない」と強調した上で、「どうなるかは、そのときの成り行き次第だ」と話した。
メッシはまた、約20年間を過ごしたバルセロナからの退団はとてつもない苦しみだったとしながらも、いつか同クラブに戻ってSDになりたいとの意向を示した。
バルセロナでは前週、指揮官のロナルド・クーマン(Ronald Koeman)氏が解任され、後任には計4回の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇をはじめ多くのトロフィーを獲得した同クラブの黄金時代に、メッシとともにプレーしたシャビ・エルナンデス(Xavi Hernandez)氏の名前が挙がっている。
いつかバルセロナに戻って人生を過ごしていくのは間違いなく、「それが妻と自分の望みだ」というメッシは、「パリでの契約が終了した直後になるのか分からないが、生活拠点としてバルセロナに戻るつもりだ」と語った。
そして、いつかSDになることを熱望しているといい、「それがバルセロナかそうでないのか、あるいは他の役割を担うのかどうかは分からない」としつつ、「だけど可能であるならば、ぜひともバルセロナの役に立ちたい」と述べた。
バルセロナがリーグの厳格なサラリーキャップを理由にメッシとの契約を更改しないと決めた後、同選手はPSGに加入した。
バルセロナのジョアン・ラポルタ(Joan Laporta)会長は先月、メッシが翻意して無給でプレーすると期待していたと語っていた。
しかし、メッシはそうした選択肢は提示されなかったと話し、「自分は残留するためにできる限りのことをした」とコメント。無給でのプレーを一度も求められなかったと明かし、「彼らが求めてきたのは給与の50パーセント削減で、自分はそれを問題なく受け入れた」と話した。
そして「僕らはクラブを助けるつもりでいたんだ」と強調し、「自分と家族が強く願っていたのは、バルセロナに残ることだった」と語った。(c)AFP