【11月2日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は1日、ここ最近の代表ウイークでの規律違反を理由に、50を超える加盟協会に処分を下した。この中にはすでに発表されていたハンガリーに対しての2試合の無観客処分も含まれている。

 FIFAの規律委員会が公開した裁定の一覧には、イングランド戦とアンドラ戦でのファンの人種差別や、発煙筒の使用、階段の封鎖といったセキュリティー面の違反によるハンガリーに対する処分の詳細が含まれていた。

 ハンガリーにはホームゲーム2試合の無観客処分が科され、うち1試合は執行猶予付きとなっている。さらにはアウェーゲーム1試合でハンガリー側の応援スタンドが閉鎖されることになり、総額28万1000スイス・フラン(約3500万円)の罰金も言い渡されたが、他の協会への処分はこれほど厳しいものにはなっていない。

 アルバニア、メキシコ、パナマにもホームゲームの無観客処分が科され、ポーランドはアウェーゲーム1試合で応援スタンドが閉鎖されることになる。

 また、アルゼンチン、チリ、エルサルバドル、ホンジュラス、モンテネグロ、ペルーは「観客数を制限して」試合を行わねばならなくなった。

 ボリビア戦のキックオフ時間が遅れたことを理由にアルゼンチンには警告が与えられ、3万スイス・フラン(約370万円)の罰金処分が下った。観客数の制限は、ウルグアイとのホームゲームでファンの「差別的な行動」があったためとなっている。

 他には、1-1で終了した9月上旬のボスニア・ヘルツェゴビナ戦でファンがマスクを着用しなかったとして、フランスに2000スイス・フラン(約25万円)の罰金が言い渡されている。

 他の協会には、物の投げ入れや花火の打ち上げ、その他不特定多数の「秩序と安全」に関する違反という理由で罰金が下されている。(c)AFP