【10月31日 AFP】(写真追加)イエメン暫定政権が臨時首都とするアデン(Aden)の空港近くで30日、自動車が爆発し、子どもを含む民間人少なくとも12人が死亡、複数人が重傷を負った。治安当局が明らかにした。

 AFPが30日に撮影した映像には、現場近くで消火活動が行われる中、大破した車両から1人の遺体が収容される様子が映されていた。

 国際社会の承認を得た暫定政権は2014年、反政府武装勢力フーシ派(Huthi)に首都サヌアを追われ、アデンに拠点を移した。

 爆発の犯行声明はこれまでのところ出ていない。昨年12月にもアデンの空港で閣僚らを狙った爆発が発生し、少なくとも26人が死亡。アデンで起きた爆発としてはそれ以降最悪のものとなった。

 国営メディアによれば、30日には第3の都市タイズ(Taez)でも反政府勢力による攻撃があり、子ども3人が死亡、3人が重体となった。

 国営サバ(Saba)通信は、イランが支援するフーシ派による砲撃で子ども3人が死亡したと伝えた。

 イエメン内戦では2015年、暫定政権を支援してサウジアラビア主導の連合軍が介入。暫定政権側とフーシ派の戦闘が続いている。

 イエメンには国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点があり、政権側とフーシ派の双方の戦闘員を定期的に攻撃している。(c)AFP