【10月31日 AFP】ラグビーテストマッチが30日に行われ、ボーデン・バレット(Beauden Barrett)が代表通算100キャップ目を飾ったニュージーランドは54-16でウェールズに快勝した。

 バレットが4分と79分にインターセプトからのトライを決めるなど計7トライを記録したオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)は、さらに弟のジョーディー・バレット(Jordie Barrett)がキックから19得点をマーク。ウェールズのトライを1本に抑えた。

 試合後に通算100キャップ目を祝してチームメートのTJ・ペレナラ(TJ Perenara)からシルバーキャップを授けられたバレットは、動画配信サービスのアマゾン・プライム(Amazon Prime)で、「終わってほっとしている。かなり緊張感のある一週間だった」とコメントすると、大台の100キャップ目到達については、「良いプレーをすることだけに集中したかった」と答えた。

 一方、最後に勝利した1953年からオールブラックス戦32連敗となったウェールズは、ホームのプリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)でキャプテンのアラン・ウィン・ジョーンズ(Alun Wyn Jones)がわずか19分で負傷交代するなど散々だった。

 ウェールズ代表として通算149キャップ目を刻み、ニュージーランドのレジェンド、リッチー・マッコウ(Richie McCaw)氏が持っていた一つの国での最多出場記録を更新したジョーンズは、タックルした際に腕か肩を負傷して交代した。

 60分までに28-9とリードしたニュージーランドに対し、ウェールズはジョニー・ウィリアムズ(Johnny Williams)のトライもあり12点差に迫った。

 しかし、ザ・ラグビーチャンピオンシップ(The Rugby Championship 2021)王者のオールブラックスは、終盤も手を緩めることなくトライを四つ重ねた。

 ニュージーランド出身でウェールズを率いるウェイン・ピバック(Wayne Pivac)ヘッドコーチ(HC)は、「つまらないミス」を嘆き、最後の20分は体力が持たなかったと認めた。(c)AFP/Julian Guyer