【10月30日 AFP】英国のボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は29日、国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を前に中国の習近平(Xi Jinping)国家主席と電話会談し、気候変動に対して「具体的な行動」を起こすよう求めた。

 英首相官邸の発表によると、両首脳は31日に英北部グラスゴーで開幕するCOP26を前に、気候危機への対策をはじめ、国際貿易や経済協力、安全保障、人権問題など、さまざまな課題について協議した。

 COP26は2週間にわたって行われるが、習氏は出席しない。しかし中国は28日、2030年までに温室効果ガス排出量を減少に転じさせる計画を示した。

 首相官邸によれば、ジョンソン氏は、中国が国連に「国が決定する貢献(NDC)」と呼ばれる温室効果ガス削減目標を新たに提出したことと、国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)に対する同国の取り組みを評価。

 ジョンソン氏はさらに、COP26では、再生可能エネルギーに移行するために石炭使用を段階的に廃止するなど、各国が温室効果ガス削減目標を強化し、具体的な行動を起こすことが重要だと強調したとしている。(c)AFP