【10月30日 AFP】世界保健機関(WHO)は29日、事務局長選の候補者届け出が現職のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)氏以外になかったと発表した。

 2017年からWHO事務局長を務めるテドロス氏は、新型コロナウイルスの世界的流行発生により、大きな注目を集める人物となった。来年8月に5年の任期を満了する予定。

 同氏は所信表明で、新型ウイルスは「世界を荒廃させた」と指摘。2期目では将来起きる同様の危機に世界が対応できるよう、「真の準備」を整えたいとした。

 WHOによると、28か国がテドロス氏を推薦。欧州連合(EU)加盟国ではオーストリア、フランス、ドイツ、オランダ、ポルトガル、スペイン、スウェーデンなど17か国、EU加盟国以外ではバーレーン、バルバドス、ボツワナ、クック諸島、インドネシア、カザフスタン、ケニア、オマーン、ルワンダ、トンガ、トリニダード・トバゴの11か国が同氏再任を支持した。(c)AFP