【11月8日 AFP】北極圏の温暖化は、他の地域の3倍の速さで進んでいる。スウェーデンのストーダレン(Stordalen)湿地は、気候変動が永久凍土に及ぼす影響に関する欧州の研究拠点だ。

 永久凍土の融解は、気候変動を加速させる「時限爆弾」だと科学者らは警告している。

 永久凍土には地球の大気に含まれる約2倍、推定1.7兆トンの炭素が、凍結した有機物として閉じ込められている。朽ちた植物やはるか昔の動物の死骸が堆積物に取り込まれ、氷床で覆われたものだ。

 永久凍土が融解すると、温まった有機物が腐敗し、閉じ込められていた炭素が二酸化炭素(CO2)やメタンといった温室効果ガスとして放出される。(c)AFP