【10月31日 CGTN Japanese】オタマジャクシ型電子楽器「オタマトーン」の中国での知名度が高まる中、それを開発・生産した日本企業の明和電機は、中国での展示会を2016年に上海で開催したのに続き、今年初めて北京でも開催します。30日から始まる展示会の発表会が27日に北京市内で行われました。 

 明和電機の土佐信道社長は27日、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ、CMG)のインタビューを受けた際、新型コロナウイルスの感染拡大が世界的にまだ収まらない中、北京で展示会を開催することについて、「中国市場の潜在力を信じている。中国経済は成長を続けており、中国の若者は創意的で、心構えは前向きだ」と述べて、展示会が順調に開催されることに期待を示しました。

 展示会については、「目に見えない不可解で面白いものを、機械として手で触れて遊べるものに置き換える。人間にはそれをできる力があり、一言でいうと創造性だ。それを楽しんでいただきたい」と述べました。

 さらに、「中国で展示会やコンサートをいくつか行ってきた。中国にも面白い人がたくさんいるといつも思う。面白いものや面白い人とつながっていけばといいと思う」と述べて、中国で巡回型の展示会を開催する意欲も示しました。

 超常識マーケット明和電機「ナンセンスファクトリー」という今回の展示会は、玩具、アート、明和電機コーナーに分かれ、「NAKI魚器シリーズ」「TSUKUBA筑波シリーズ」「VOICE音声機械」などを含む28年間に開発した作品を集中して展示します。

 今回の展示会は、感染対策という観点から日本本社のスタッフがいない中で、3年かけて準備作業を進めてきました。キュレーターの孔婕婷さんは「展示を通じて、もっと多くの地元の芸術家と協力して、より多くの国際的なデザインの要素を持ち込み、共同で製品を開発して中日文化交流を深められれば」と話しています。

 展示会は10月30日から2022年2月20日まで北京市798芸術区で開催されます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News