【10月29日 AFP】同性愛者であることを公表したオーストラリア出身のサッカー選手ジョシュ・カバッロ(Josh Cavallo、21)は28日、世界中から集まった支持の声に感動していると話した。

 豪Aリーグのアデレード・ユナイテッド(Adelaide United)に所属し、U-20の豪代表としてプレーした実績も持つMFカバッロは27日、自身のSNSで「僕はサッカー選手で、そしてゲイだ」と明かし、現在サッカーのトップリーグでプレーしている中では唯一同性愛を公表した選手となった。

 このカミングアウトの決断には、スウェーデン代表のスター選手ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)が「君はチャンピオンだ。サッカーは皆のものだ。大いにリスペクトする」とツイッター(Twitter)に投稿するなど、国内外のサッカー界から賛辞が贈られている。

 その他にも、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)、マーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)、ラファエル・バラン(Raphael Varane)、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)、ダビド・デ・ヘア(David de Gea)、ジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)らがこぞって支持するツイートを行った。

 また国際サッカー連盟(FIFA)をはじめ、イングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)などのビッグクラブもカバッロを称賛。

 スペイン1部リーグの強豪FCバルセロナ(FC Barcelona)は、同選手が「大きな一歩を踏んだ」ことに感謝を示した。

 カバッロはこれらの反響にとても驚いているといい、「自分が何者であるかや、自分が信じていること、育った文化や背景と関係なく、サッカーでは誰もが受け入れられるというメッセージを世界に伝えたかった」と豪スカイ・スポーツ(Sky Sports)に語った。

 さらに「ベースとするべきなのはその人の才能であり、見た目や信条ではない」とし、「要するに、今は2021年で、サッカーもこの点において変革の時期だ。きょう、このような日を迎えられて、受け取った反響には感動と喜びでいっぱいだ」とコメントした。(c)AFP/Martin PARRY