【10月28日 AFP】サッカーの規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)は27日、現在一時的に導入されている5人交代制について、各大会が定着の判断をできるようにするべきとの提言を行った。

 国際サッカー連盟(FIFA)主導でのオンライン会議を開いたIFABは、同評議会内の諮問委員会が「それぞれのサッカー環境のニーズに応じ、各大会が交代枠の増加について決定できるべきであると提言した」と発表した。

 今回の提言は、IFABが各連盟や協会、リーグから同制度を恒久的に導入してほしいとの要請を受けてのもの。

 最大5人の交代枠は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で過密日程となり、選手の健康への懸念が高まったことを受け、負担軽減を目的に2020年5月に導入された。

 以前は3人までの交代しか認められていなかったが、指導者側は大会日程の過密化などに伴い選手への身体的負担が高まったとし、変更は正当だと主張。IFABは今年5月、国内外の大会における交代枠の一時的な変更を2022年12月31日まで延長して認めることにしていた。

 現在は欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)などの大会で各チーム5人まで交代が認められているが、導入の可否は各大会が判断することになっており、イングランド・プレミアリーグは昨季から再導入を拒んでいる。

 また批評家からは、5人交代枠を定着させることは、より豊富な戦力を持つビッグクラブを不当に利するとの声も上がっている。(c)AFP