【1月9日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は8日、試合中に脳振とうを起こした選手の追加交代枠を、来月カタールで開催されるクラブW杯(2020 FIFA Club World Cup)で試験導入すると明らかにした。

 2月1日から11日まで行われるクラブW杯において、「選手が実際に脳振とうを起こした、もしくはその疑いがあるときの追加交代枠を試験的に導入する」と発表した。国際大会で脳振とうによる選手交代が認められるのは、これが初めてだとしている。

 脳振とうによる交代は各チーム1試合につき1人認められる。完全な交代となるが、通常の交代枠5人にはカウントされない。

 競技規則の作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)は昨年12月、脳振とうに伴う追加交代枠の試験運用を承認していた。

 多くの元選手が晩年に認知症を発症し、懸念が高まっている中で、脳振とうはサッカー界でますます議論されるようになっている。ラグビーではすでに、脳振とうによる一時的な交代が認められている。

 先月にはイングランド・プレミアリーグで、今月から脳振とうに伴う追加交代枠が承認され、各チーム最大2人まで交代できるようになっている。(c)AFP