【10月27日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)、カタールGP(Qatar Grand Prix 2021)を開催するカタール自動車バイク連盟(QMMF)の会長が26日、急きょ今シーズンからの開催が決まった大会ではあるが、満員の観客を入れての開催に期待していると話した。

 カタールGPは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の規制を理由に延期、さらには中止となったオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2021)に代わって11月に開催される。

 QMMFのアブドルラフマン・マナイ(Abdulrahman Al Mannai)会長はインタビューで、「われわれはこの機会を最大限に活用し、F1というイベントに新しい何かをもたらすことを目指している」と話し、詳しいことは明かさずに「大会が行われる週末には、おもしろいサプライズが待っているだろう」と続けた。

 また会長は、決勝の行われる11月21日が、2022年サッカーW杯カタール大会(2022 World Cup)の開幕までちょうど1年となる日なのは「幸運な偶然」だと話した。

 カタールW杯に対しては、スポーツ選手による社会活動の一環で、いくつかの代表チームが会場建設に携わる移民労働者の扱いに抗議しているが、マナイ会長はF1ドライバーに対し、物議を醸すテーマについても自由に「考えを口に」してほしいと促している。

「自らのプラットフォームで考えを口にするドライバーを、われわれは喜んでサポートする。そのことは、カタールでは問題にならないとみている。言いたいことを言うのは彼らの自由だ」

 F1ドライバーでは、メルセデスAMG(Mercedes AMG)の王者ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動をとりわけ積極的に支持しており、4連覇の経験を持つアストンマーティン(Aston Martin F1)のセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)も社会問題に取り組んでいる。(c)AFP