【10月27日 AFP】スコティッシュ・プレミアシップのグラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)やスコットランド代表を率いたウォルター・スミス(Walter Smith)氏が、26日に亡くなった。73歳だった。

 レンジャーズは発表文の中で、「監督や会長を務め、クラブのレジェンドでもあるウォルター・スミスが亡くなったことを深い悲しみと共に発表する」と記した。

 チームを率いた2期で計21個のタイトルを獲得したスミス氏は、レンジャーズで2番目に成功を収めた監督となっている。

 監督だったグレアム・スーネス(Graeme Souness)氏のアシスタントコーチを務めていたスミス氏は、1991年に正指揮官に就任。チームを8シーズンにわたって指揮すると7度の国内リーグ制覇を果たし、同リーグ最多タイとなるレンジャーズの9連覇に貢献した。

 その後イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)を4シーズン率いると、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)では短期間アレックス・ファーガソン(Alex Ferguson)氏のアシスタントコーチを務め、2004年にスコットランドの監督に就任した。

 ファーガソン氏はユナイテッドの公式サイトで「完全に打ちひしがれている」と記し、「何年にもわたり親友だった」と続けた。

「その間ずっと、どう生きるかについて素晴らしい倫理基準を持ち、多くの人々と友情を築いた人物と仕事に取り組んでいた」

「ダンディー・ユナイテッド(Dundee United)やレンジャーズ、スコットランド、エバートン、マン・ユナイテッドでのサッカーへの貢献度は計り知れない」

 2007年にレンジャーズの監督に復帰したスミス氏はリーグ戦でさらに3度の優勝を果たすと、2007-08シーズンにはチームをUEFAカップ(UEFA Cup)決勝に導き、2011年に監督業から引退した。(c)AFP