【10月25日 AFP】ナイジェリアの中央銀行は、ムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領が25日にデジタル通貨「eナイラ」を正式に導入すると発表した。

 eナイラは、中央銀行が発行・管理する「中央銀行デジタル通貨(CBDC)」。導入はアフリカ初となる。

 アフリカ最大の経済と人口を誇るナイジェリアでは、法定通貨ナイラの相場が下落する中、生活費の高騰と失業率の上昇に直面した国民の間で、暗号資産(仮想通貨)の利用が流行している。CBDC導入には、この暗号資産人気を活用する狙いがある。

 eナイラの公式ウェブサイトとeウォレット(電子財布)アプリは、すでに公開されている。

 米シンクタンク、アトランティック・カウンシル(Atlantic Council)によると、これまでにバハマなど5か国がCBDCを導入済み。西アフリカのガーナも、独自のデジタル通貨導入に向けて動いている。(c)AFP