【10月25日 AFP】21-22イタリア・セリエAは24日、第9節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は物議を醸す判定の末に得たPKをパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)が終盤に決め、インテル(Inter Milan)と1-1で引き分けた。

 インテルは17分、ハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)のミドルシュートがクロスバーをはじくと、エディン・ジェコ(Edin Dzeko)がこぼれ球を無人のゴールに流し込んで先制に成功した。

 勝利を確信したインテルだったが、ボールをクリアしようとしたダンゼル・ダムフリーズ(Denzel Dumfries)がアレックス・サンドロ(Alex Sandro)を蹴ったと判断され、89分にユベントスにPKを与えた。この判定に激怒したシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督には退席処分が言い渡された。

 大腿(だいたい)部のけがで1か月にわたり戦列を離れていた27歳のディバラは65分に途中出場を果たすと、復帰戦でチームに勝ち点1をもたらすPKを決めた。

 微妙な判定でPKを得られただけでなく、またしても迫力を欠いたパフォーマンスながら幸運にも1ポイントを獲得することができたユベントスは、アタランタ(Atalanta)やフィオレンティーナ(Fiorentina)と15ポイントで並び、6位に浮上した。王者インテルはナポリ(SSC Napoli)、ACミラン(AC Milan)と7ポイント差の3位につけている。

 一方、首位ナポリはアウェーでASローマ(AS Roma)と0-0で引き分け、開幕からの連勝は8試合でストップした。

 荒れる場面が何度かあったこの日の一戦は両指揮官が退席処分となり、両チームは共に試合を決められたかもしれないチャンスを逃したことを悔やむだろう。

 ローマのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は抗議で81分に退席を言い渡され、対するナポリのルチアーノ・スパレッティ(Luciano Spalletti)監督は試合後、皮肉を込めた拍手をしたと判断した主審にレッドカードを提示された。

 前週半ば、ヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League 2021-22)でノルウェー王者のボードー/グリムト(FK Bodo/Glimt)に1-6で屈辱的な大敗をし、良い内容が必要だったローマにとっては悪くない結果となった。(c)AFP