シナーがヨーロピアンOP優勝 シーズン最終戦出場に望み
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【10月25日 AFP】男子テニス、ヨーロピアン・オープン(European Open 2021)は24日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)は6-2、6-2で第2シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)を下し優勝。シーズン最終戦ATPファイナルズ(ATP Finals 2021)出場に望みをつないだ。
今大会1セットも落とさなかった20歳のシナーは、決勝でも容赦のないプレーを披露し、シュワルツマンを1時間16分で一蹴。今季4勝目を飾った。シナーはサービスゲームが完璧で、レシーブゲームでも各セットで2度ずつブレークに成功した。
11月14〜21日にイタリア・トリノ(Turin)で開催されるATPファイナルズの出場争いで、シナーは今大会開幕前まで11番手につけていたが、今回の優勝で10番手に上がることが確定。上位8人だけが出られる同大会では、すでにラファエル・ナダル(Rafael Nadaln、スペイン)が今季終了となっているため、実質9番手につけている。また今大会の結果、世界ランクも13位から11位に浮上する。
2019年に22歳以下のトップ選手が出場する大会、ネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2019 Next Gen ATP Finals)で優勝したシナーは、イタリア・ミラノで11月9〜13日に開催される今年の同大会の出場権を得ているが、年齢制限のないATPファイナルズ出場の可能性も残している。
シナーは決勝で勝負強さを誇っており、これでキャリア通算6度ファイナルに進み、敗れたのはホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に優勝を阻まれた今年4月のマイアミ・オープン(Miami Open 2021)のみとなっている。
今年シナーは、グレートオーシャンロード・オープン(Great Ocean Road Open 2021)、シティ・オープン(Citi Open 2021)、ソフィア・オープン(Sofia Open 2021)で優勝している。
この後は次週オーストリア・ウィーンで開催されるエルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2021)と11月1日開幕のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2021)に出場する。(c)AFP