【10月24日 AFP】中国の全国人民代表大会(National People's Congress、全人代、国会に相当)常務委員会で23日、子どもの過度な学習負担を軽減するための「家庭教育促進法」が可決、成立した。国営メディアが報じた。来年1月1日に施行する。

 中国政府はここ数か月、子どもの発達に有害だとする活動を相次いで規制している。

 ゲーム依存症対策として未成年者のオンラインゲーム時間を週3時間以内に制限した他、民間の学習塾の非営利化を命じている。

 国営新華社(Xinhua)通信によると、法律では地方当局に「子どもたちの家庭学習や学校外活動の負担を軽減するための監督強化」を求めている。親については「子どもの学習負担を増やさず、インターネット中毒にならないよう、学習、休息、娯楽、運動の時間を合理的に調整しなければならない」としている。

 中国の教育制度では試験が重視されており、子どもたちは厳しい受験競争にさらされている。有名校に入学させるため学習塾などに大金を投じる親も多い。(c)AFP