【10月23日 AFP】(更新)米人気俳優のアレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さん(63)は22日、自身が主演映画の撮影現場で小道具の銃を誤射し撮影監督が死亡した事故について「心を痛めている」と表明した。

 事故は21日、ニューメキシコ州にある西部劇映画『ラスト(Rust、原題)』の撮影現場で発生。撮影監督のハリーナ・ハッチンス(Halyna Hutchins)さん(42)が死亡した。

 ボールドウィンさんはツイッター(Twitter)に「妻であり、母であり、私たちが深く尊敬する同僚だったハリーナ・ハッチンスさんの命を奪った悲劇的な事故について、私が感じているショックと悲しみは言葉で言い表せない」と投稿。警察の調査に全面的に協力しているとした上で、「彼女の夫と息子、そしてハリーナを知り愛したすべての人を思い、心を痛めている」と続けた。

 事故では監督のジョエル・ソウザ(Joel Souza)さん(48)も撃たれ、病院に搬送された。同作に出演している女優フランシス・フィッシャー(Frances Fisher)さんはツイッターで、ソウザ監督本人から退院したとのメッセージがあったと投稿している。

 映画『ラスト』の出演者と製作陣は米メディアに対するコメントで、今回の事故に「打ちのめされている」と表明。事故を受け製作を中断したとしている。

 サンタフェ(Santa Fe)郡保安官事務所のフアン・リオス(Juan Rios)報道官はAFPに対し、ボールドウィンさんが出頭に応じ、事情聴取を受けた後に建物を去ったと説明。逮捕者は出ていないと述べた。

 リオス報道官は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に対し、誤射はシーンのリハーサルまたは撮影中に起きたと説明している。ボールドウィンさんの代理人は21日、米誌ピープル(People)に対し、使われた小道具の銃には空包が込められていたと語った。(c)AFP