【2月13日 AFP】中米ドミニカ共和国の新聞が、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と間違えて著名な物まね俳優の顔写真を紙面に掲載してしまうミスをし、12日に謝罪した。

 日刊紙エル・ナシオナル(El Nacional)は10日の紙面でパレスチナ自治区でのイスラエルの入植地拡大について報じたが、記事に添える写真としてイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の隣に、米長寿コメディー番組「サタデー・ナイト・ライブ(Saturday Night Live)」でトランプ氏に扮(ふん)した米俳優アレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)さんの写真を並べて載せてしまった。

 ボールドウィンさんは昨年秋に始まった「サタデー・ナイト・ライブ」第42シーズンから、トランプ氏を風刺する物まねを披露。わざとらしく目を細めたり、口をとがらせたり、唇をゆがめたりする特徴をとらえたコントで人気を博している。

 一方、トランプ大統領は以前、ボールドウィンさんの物まねとサタデー・ナイト・ライブを批判し、「見るに耐えない」「何から何まで偏見に満ちていて、笑えない。ボールドウィンの物まねは最悪だ。悲しい」とツイッター(Twitter)に投稿していた。

 ナシオナル紙は、問題の写真が掲載された「19面を確認したスタッフ全員が(間違いに)気付かなかった」と12日の紙面で謝罪した。

 もっとも、ボールドウィンさんにとっては物まね写真が本物と間違われて新聞に掲載されたのは最大級の賛辞といえるかもしれない。(c)AFP