【10月22日 AFP】アフガニスタンで21日、首都カブールに電気を供給する送電網が爆発により破壊され、同市で停電が起きた。電力会社が発表した。2か月前の政権掌握以来、国内情勢の安定化に努めてきたイスラム主義組織タリバン(Taliban)にとって新たな打撃となる。

 爆発の原因は不明だが、攻撃と確認された場合、強硬派武装勢力が権力掌握前のタリバンと同じ戦略を用いていることを改めて示す事件となる。タリバンは、米国が支援する前政権に対する20年に及ぶ武装闘争で、電力設備に対する攻撃を繰り返していた。

 450万人以上が暮らすカブールでの停電は、午後6時(日本時間同10時30分)ごろ発生。照明が点滅した後に消え、事業所や富裕層の住宅では自家発電装置が稼働した。

 北部に国境を接するウズベキスタンとタジキスタンからの電力輸入に大きく依存しているアフガニスタンでは、国際送電網が反政府勢力の格好の標的となっている。(c)AFP