【10月20日 AFP】ラグビー南アフリカ代表のSOモーン・ステイン(Morne Steyn)が19日、代表ラグビーからの引退を表明した。所属するユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップのブルズ(Bulls)でのプレーは続けるという。

 37歳のステインは、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)戦で決めた2本の決勝ペナルティーゴール(PG)が最もよく知られている。

 2009年の試合では、ステインが自陣からPGを決めて勝利した南アフリカが、ライオンズとの戦績を2勝0敗とし、3連戦のシリーズを制した。さらにステインは、その快挙を今年の試合でも再現。前回よりも距離は短かったが決勝のPGを決め、チームもシリーズに2勝1敗で勝利した。

 しかし、代表戦出場のため母国を18週間にわたって離れなければならなかったステインは、国内メディアに「家族と過ごす時間を増やしたい」と話し、さらに「(代表ヘッドコーチ<HC>の)ジャック(・ニーナバー<Jacques Nienaber>)に、もう長い間SOの一番手ではないから、けがでプレー機会がめぐってくるのを待つのは理にかなっていないと伝えた」とコメントした。

 スプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の司令塔は、ハンドレ・ポラード(Handre Pollard)が一番手を務め、エルトン・ヤンチース(Elton Jantjies)が代役を担っている。

 ステインは「自分のキャリアはあと1年か2年だし、それならベンチに座っているよりも、ブルズでのプレーに時間を使いたい。残り数年の現役を本気で楽しみたいんだ」と話している。

 ケープタウン生まれのステインは、2009年の代表デビューから68試合に出場し、742点を記録した。(c)AFP