【10月20日 AFP】(更新、写真追加)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は20日、同国が前日に日本海に向けて発射した飛翔(ひしょう)体について、新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)だったと伝えた。

 同通信は、新型ミサイルには「多数の先進制御誘導技術」が搭載されていると報道。5年前に北朝鮮が行った初のSLBM実験で使用されたものと同じ潜水艦「8.24英雄(8.24 Yongung)」から発射されたと伝えた。

 同通信は金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記に触れておらず、金氏は今回の実験に立ち会わなかったものとみられる。

 朝鮮労働党の機関紙、労働新聞(Rodong Sinmun)は、海面から炎と煙を上げて出現するミサイルと、海面に浮上する潜水艦の写真を公開した。

 北朝鮮がSLBM開発に成功したことが確認されれば、同国の軍事力は新たな水準に達することになる。SLBMの保有により、北朝鮮は自国の軍事基地を攻撃された場合でも、朝鮮半島(Korean Peninsula)から遠く離れた地域に対する第二撃能力を獲得する。だが5年前と同じ潜水艦が使われたことからは、発射能力の開発があまり進展していないことも示唆されている。(c)AFP