【10月12日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党総書記は11日、朝鮮半島(Korean Peninsula)情勢緊張の原因は米国にあると述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が12日、伝えた。

 KCNAによると、金氏は国防見本市「自衛─2021(Self-Defence 2021)」の開幕式で演説し、朝鮮半島情勢不安定化の「根本原因」は米国だと述べた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米政権は北朝鮮への敵意はないと繰り返し表明しているが、金氏は「(米国の主張を)信じる人や国は存在するのだろうか」と語った。「米国が敵対的でないと信じる根拠となる行動は一つもない」

 金氏は韓国も偽善的だと非難し、「(韓国の)軍事力を強化しようとする無制限で危険な試みは、朝鮮半島の軍事バランスを崩し、不安定さと危険を増大させている」と述べた。(c)AFP