【10月19日 AFP】豪ビクトリア(Victoria)州のダニエル・アンドリュース(Daniel Andrews)首相は19日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けていない選手は、四大大会(グランドスラム)の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2022)でプレーするためのビザ(査証)を取得できる可能性が低いと警告した。これにより、男子シングルスの前回王者であるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)の出場は不透明な状況となっている。

 アンドリュース首相は、来年1月に行われる全豪オープンに参加する選手のワクチン接種の国内での規則に関して、例外はないだろうと述べた。

 男子の世界ランキングで1位に立つジョコビッチは、ワクチン義務化に反対の立場を示しており、自身の接種の有無について公表することを拒否している。

 ビクトリア州の州都メルボルンで開催される全豪オープンで、ジョコビッチは今年9月の全米オープンで実現できなかった歴代最多となる通算21度目のグランドスラム制覇と、大会4連覇を目指すことになる。

 アンドリュース首相はまた、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2022)について、「グランプリは4月に行われるが、2度の接種を終えていない人々が観客として集まるとは思わない」と述べ、観戦を希望する人についても接種が必要になると示唆した。 (c)AFP