【9月21日 AFP】男子テニスのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は20日、新型コロナウイルスのワクチンを年内に接種すると語った。同選手は先月、大会出場のために義務化された場合にのみ打つと発言し、ギリシャ政府から非難されていた。

 世界ランク3位につけるチチパスはテレビのインタビューで、今後は接種を受けるつもりだと明かした。

「個人的には接種を推進していたわけではない」としたチチパスは「ワクチン接種に反対しているわけではなく、接種を希望する人を支持する」とコメント。

 また「自分は医者ではないし、テニス選手だ。自分の意見は医学的な観点からはベストなものではない」と語り、「年内にそう(ワクチン接種)するつもりだ。そうすれば買い物にもレストランにも行ける」と続けた。

 昨年のパンデミック(世界的な大流行)の真っただ中では、ギリシャ国内の「ステイホーム」キャンペーンの顔になっていたチチパスはまた、「自分の人生に意味がないと感じた。あのシーズンは新しいステファノスを見せるべく、多くの目標を持っていたが、気が付いたら1年が終わっていた。自分の目標を達成できなかった」と話し、2020年最初の自粛生活では苦しんだと明かした。

 チチパスは今年の全仏オープンテニス(French Open 2021)で自身初の四大大会(グランドスラム)決勝に進出したものの、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)にフルセットの末に敗れた。(c)AFP