【10月18日 AFP】21-22スペイン1部リーグは17日、第9節の試合が行われ、アンス・ファティ(Ansu Fati)が1得点に加えPKを獲得してまたしても救世主となったFCバルセロナ(FC Barcelona)はバレンシア(Valencia CF)に3-1で勝利し、重要な試合が続く1週間を白星でスタートした。

 5分に先制されたバルセロナだったが、メンフィス・デパイ(emphis Depay)のPKで勝ち越すと、終了間際にはファティに代わって出場したフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)が加点して勝利を決定づけた。

 見事な同点ゴールをマークしたファティはバレンシアが同点弾を目指す中、途中交代。これは、20日の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)のディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)戦、その4日後に行われるレアル・マドリード(Real Madrid)との今季初めての「エル・クラシコ(El Clasico)」を控え、ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督にとって同選手がいかに重要な存在であるかを示している。

「今週はホームで三つビッグゲームがある。最初が最も重要だった」と話したクーマン監督は、「序盤に失点してスタートすると精神的なダメージがあるが、われわれはそれを克服した」と続けた。

 チャンピオンズリーグでバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とベンフィカ(Benfica)に連敗したバルセロナは、現在グループ最下位に低迷しており、ディナモ・キエフ戦では勝利が必要不可欠となる。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)から背番号10を受け継ぎ、バルセロナの希望となっている18歳のファティは、クラブが推し進める「ドリームティーン」の象徴であり、胸を躍らせるような未来を楽観できる根拠となる存在になっている。

 またバルセロナは、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)から今夏加入したセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)が、勝敗が決した終了間際にクラブデビューを飾った。

 ふくらはぎのけがで出遅れた33歳のアグエロだが、数週間のうちに体調を整え調子を戻せば、クーマン監督にとって貴重なオプションになる。

 一方、セビージャFC(Sevilla FC)はラファ・ミル(Rafa Mir)のゴールで敵地でセルタ(Celta de Vigo)に1-0で勝利し、3位に浮上した。アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)を得失点差で上回ったセビージャは、試合の消化が一つ多い首位レアル・ソシエダ(Real Sociedad)を3ポイント差で追っている。(c)AFP