【10月17日 AFP】21-22イタリア・セリエAは16日、第8節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)は険悪な雰囲気となったラツィオ(SS Lazio)戦に1-3で敗れて今季リーグ戦初黒星を喫した。一方でACミラン(AC Milan)は2点差をひっくり返して3-2でエラス・ベローナ(Hellas Verona)を下し、暫定首位に立った。

 81分にラツィオのフェリペ・アンデルソン(Felipe Anderson)に勝ち越し点を奪われた際、インテルの選手はフェデリコ・ディマルコ(Federico Dimarco)が負傷して倒れていたにもかかわらず相手チームがプレーを止めなかったとして、怒りをあらわにした。しかしながらラツィオ側にプレーを止める義務はなく、インテル側もディマルコが倒れる中で攻撃を続けていた。

 得点の直後には4枚のイエローカードが提示され、敵地に乗り込んでいたインテルの選手たちの抗議により試合は数分間中断された。

 インテルのシモーネ・インザーギ(Simone Inzaghi)監督は、昨季終了後にラツィオを去りアントニオ・コンテ(Antonio Conte)前監督の後任に就いたが、悲惨な形での首都への帰還となった。

 インテルは12分、ニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)がペナルティーエリア内で倒されて得たPKをイバン・ペリシッチ(Ivan Perisic)が蹴り込んで先制した。

 しかし、ラツィオは64分にアレッサンドロ・バストーニ(Alessandro Bastoni)のハンドで手にしたPKをチロ・インモービレ(Ciro Immobile)が決めて同点に追いつくと、残り9分で議論を巻き起こす場面が訪れた。

 その後ラツィオは試合終了間際、セルゲイ・ミリンコビッチ・サビッチ(Sergej Milinkovic-Savic)がFKに頭で合わせて勝利を確実なものにした。

 試合後にラツィオの選手が喜ぶ中でもインテルの選手は激しい怒りを見せていたが、インテルのホアキン・コレア(Joaquin Correa)に冗談交じりに飛び乗ったラツィオのルイス・フェリペ(Luis Felipe)は元チームメートの怒りを買い、レッドカードを受けた。

 一方でミランはホームで見事な逆転劇を演じ、2010-11シーズン以来となるリーグ優勝を目指す中で無敗を守った。

 2点を先行されてハーフタイムを迎えたミランだったが、59分にオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)のヘディングで1点を返すと、76分にはフランク・ケシエ(Franck Kessie)がPKを蹴り込んで同点に追いついた。このゴールの後、ミランは約1か月ぶりにズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)を投入。すると、同選手に向けられたクロスボールがコライ・ギュンター(Koray Gunter)のオウンゴールを誘発し、ミランが勝利を挙げた。

 ナポリ(SSC Napoli)は17日のトリノ(Torino FC)戦で開幕から続く連勝を守れば、首位を堅持することになる。(c)AFP