【10月15日 AFP】米コロラド州でこのほど、雄のエルク(アメリカアカシカ)の首にはまっていたタイヤが取り除かれた。コロラド州公園野生動物局(CPW)が11日、発表した。

 2年前から複数の目撃情報が寄せられていたが、捕まえることはできなかった。9日夕方にようやく、ダート銃を使って鎮静剤を打つのに成功した。

 タイヤ内部に鋼が入っているため、のこぎりで切断することができず、野生動物保護官2人はエルクに鎮静剤を打ち、五つに枝分かれしていた角を切り落として外した。

 首にすり傷があったが、健康状態は良好だった。

 タイヤの内側には松葉とほこりがたまっており、角も切り落とされたことから、270キロあった体重は16キロほど軽くなった。

 CPWによると、タイヤが首にはまったエルクが最初に目撃されたのは2019年7月、マウント・エバンス自然保護区(Mount Evans Wilderness)でのオオツノヒツジとシロイワヤギの生息数調査の最中だった。当時2歳前後だったとみられる。

 CPWは、若くて角が生えていなかったか、冬で角がなかったため、タイヤがはまってしまったのではないかとしている。(c)AFP