【10月8日 AFP】アフガニスタンから少女と一緒に脱出し、アラブ首長国連邦(UAE)に駐在するフランス大使に保護されたムクドリ科の鳥ジュジ(Juji)が「ボンジュール」とあいさつできるようになった。

 グザビエ・シャテル(Xavier Chatel)大使は、混乱するアフガニスタンの首都カブールからUAEのアルダフラ(Al-Dhafra)空軍基地に脱出してきた少女が、ペットのジュジを抱え疲れ果てている姿に心を動かされたと語る。

 大使のツイッター(Twitter)投稿によると、少女は「衛生上の理由」からジュジをフランスには連れて行けないと言われ、静かに泣いていた。少女は「小さな宝物」を連れ出すため、カブールの空港からずっと闘っていたという。

「公邸でジュジの世話をし、餌を与えると約束した。いつでも会いに来られるし、いつ連れ戻しに来てもいいと話した。一生懸命感謝の気持ちを伝える少女の顔を一生忘れないだろう」

 ジュジには今、毎日会う「ガールフレンド」のハトがいる。

 根気強く教えられジュジはついに「ボンジュール」としゃべるようになった。心にしみた瞬間だったと大使は語った。

 現在パリにいる少女は、大使のツイッターを見つけ、ジュジの様子にとても満足しているという。フランス語をジュジに教えてほしいと頼んだのは少女だった。

「ジュジは大使館のマスコットになっているが、いつでも少女のためにここにいる。少女が望めばいつの日か私が自分の手で返しにいく」 (c)AFP