【10月14日 AFP】米フロリダ州で2歳児が撃った銃弾に当たってビデオ会議中の母親が死亡する事件があり、銃を子どもの手の届かないところに保管していなかったとして父親が逮捕された。

 警察と検察によると、父親のビオンドレ・エイビリー(Veondre Avery)容疑者(22)は12日、過失致死と銃の安全な保管を怠った容疑で逮捕された。

 エイビリー容疑者は子ども向けテレビアニメ「パウ・パトロール(Paw Patrol)」柄のリュックサックの中に、装填(そうてん)済みの銃を安全装置を外した状態で入れていた。

 母親のシャマヤ・リン(Shamaya Lynn)さん(21)は8月11日、オーランド(Orlando)近郊のアルタモンテスプリングス(Altamonte Springs)にある自宅アパートでビデオ会議中、頭を1発撃たれた。

 地元紙オーランド・センチネル(Orlando Sentinel)によると、会議に参加していた同僚の一人が通報し、「(リンさんが)倒れた。血を流している。カメラがオンになっている。後ろで子どもが泣いている」と説明した。

 同紙によると、事件当時不在だったエイビリー容疑者も帰宅すると即座に通報し「急いでください」と懇願したとされる。

 警察が到着した際、エイビリー容疑者はリンさんの蘇生を試みていたが、間もなく死亡が確認された。

 銃規制強化を訴える団体「エブリタウン・フォー・ガン・セーフティー(Everytown for Gun Safety)」によると、子どもによる誤射で2015~2020年に765人、今年は114人が死亡している。(c)AFP