■「ペットでもぬいぐるみでもない」

 2人は今、ナマケモノ6匹と自宅で暮らしている。1匹は犬にかまれ、別の赤ちゃんは母親とはぐれてしまっていた。残りの4匹は高圧線で感電した。いずれも体調が回復したら森に返す予定だ。

 夫婦はさらに多くのナマケモノを保護できるよう、施設を拡大したいと考えている。

 カルロスさんは毎日、保護しているナマケモノの餌用に新鮮な葉を1.6キロ集めに行く。

 ナマケモノのための費用を賄うため、ロドリゲスさんはチュウィーの顔がデザインされた帽子やマグカップ、Tシャツ、イヤリングなどのグッズを販売している。

 チュウィーは重い障害が残ったため、「森に返ることはできない」とカルロスさんは話す。

 夫婦は、チュウィーを腕に抱いた写真をウェブサイトに掲載しないよう注意している。「ナマケモノはペットでもぬいぐるみでもない」とカルロスさんは訴える。

「ナマケモノは永遠の笑顔という呪いを受けた。苦痛を感じていてもほほ笑んでいるように見えてしまう」と語り、ナマケモノを飼おうとする人がナマケモノにとって脅威となっていると指摘した。(c)AFP/Patrick FORT