【10月14日 AFP】ブラジルのジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領(66)は12日夜、新型コロナウイルスワクチンを接種しない意向を明らかにした。これまではブラジルで最後の一人になるまで接種しないと主張していた。

 昨年7月に新型コロナに感染したボルソナロ氏は商業ラジオ局ジョーベン・パン(Jovem Pan)のインタビューで、「ワクチンを接種しないことに決めた。新しい研究によると私は既に最高の免疫を持っているというのに、なぜ接種する必要があるのか?」と述べた。「当せん金2レアル(約40円)を得るために10レアル(約200円)を賭けるのと同じことだ。意味が分からない」

 さらに「私にとって何よりも大切なのは自由だ。ある国民がワクチンを接種したくないとしても、その人の権利というだけのことだ」と主張した。

 ボルソナロ氏はワクチンに懐疑的で、米ファイザー(Pfizer)製を接種すると副反応でワニに変身する恐れがあると主張したこともある。ブラジルの大都市の一部が導入しているワクチンパスポート(接種証明書)にも強く反対している。(c)AFP