【10月11日 AFP】(更新)テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2021)は10日、男子シングルス2回戦が行われ、アンディ・マレー(Andy Murray、英国)は5-7、6-3、6-2で大会第30シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)との世代をまたいだ試合に逆転勝利を収めた。

 18歳のアルカラスを将来の世界ナンバーワンと称賛するマレーだが、この日は才能ある新星に対してまったく譲らず、3時間4分で勝利を収めた。

 元世界ランキング1位のマレーは「彼は間違いなく大きなポテンシャルを秘めていて、打球の威力も非常にある。それにこういうコンディションでは早めにポイントを取るのも難しいが、彼はコートの奥からでもすごいスピードがあるからそれができる」とアルカラスを評価し、「おかげで1セットダウンから追いかける非常に厳しい戦いになった」と話した。

「彼のプレー自体は第2セットの方が良かったかもしれない。こちらは第1セットの方がチャンスは多かったが、それをものにできていないと感じていたから、自分の戦いぶりに満足している」

 マレーは3回戦で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦する。ズベレフはジェンソン・ブルックスビー(Jenson Brooksby、米国)を6-4、3-6、6-1で下して勝ち上がった。

 その他の試合では、第2シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)がペドロ・マルティネス(Pedro Martinez、スペイン)に6-2、6-4、第5シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)が予選勝者のアレハンドロ・タビロ(Alejandro Tabilo、チリ)を6-4、7-5で退けた。

 第10シードのヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)も6-2、6-2でジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)に快勝。一方で第7シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)は4-6、2-6でアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)に敗れた。

 女子シングルス3回戦では、第2シードのイガ・シフィオンテク(Iga Swiatek、ポーランド)が6-1、6-0で第25シードのベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova、ロシア)を一蹴した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で延期された昨年の全仏オープン(2020 French Open)を制してから、ちょうど1年の節目の日に勝利したシフィオンテクは、初出場のBNPパリバ・オープン本戦でベスト16に入っている。

 2回戦で全米オープン(US Open Tennis Championships 2021)覇者のエマ・ラドゥカヌ(Emma Raducanu、英国)を倒した世界100位のアリアクサンドラ・サスノビッチ(Aliaksandra Sasnovich、ベラルーシ)は、この日も第11シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を7-5、6-4で破る番狂わせを演じ、2戦連続で四大大会(グランドスラム)優勝経験者から勝利を挙げた。

 全米オープン準優勝者で第23シードのレイラ・フェルナンデス(Leylah Fernandez、カナダ)は、第9シードのアナスタシア・パフリュチェンコワ(Anastasia Pavlyuchenkova、ロシア)を5-7、6-3、6-4の逆転で破った。(c)AFP