【10月11日 AFP】21F1第16戦トルコGP(Turkish Grand Prix 2021)は10日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が今季初優勝を飾った。

 年間順位では、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)がトップを奪い返した。2位でフィニッシュしたフェルスタッペンは、チームの作戦に不満を漏らしながら5位に終わったメルセデスのルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に6ポイント差をつけている。

 レッドブルのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)が3位、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)が4位に入った。

 フェルスタッペンは「きょうは簡単ではなかった」と話し、「コースが滑りやすく、レース全体でタイヤを管理しなくてはいけなくて、思い切り攻められなかった」と続けた。

「単純にボッタスの方が少し速いように見えたし、レースを通じてタイヤの管理もできていた。このコンディションで2位に入れたのは満足だ。ミスをして後退しやすいレースだったからね」

 一方、予選では最速タイムを出しながら、パワーユニット(PU)交換による10グリッド降格のペナルティーで11番手からのスタートになったハミルトンは、まず1周目に二つ順位を上げたが、その後5位まで復帰してきたところでペレスに前を阻まれ、中盤には2台で僅差のバトルを繰り広げるタイミングもあった。

 その後は他選手がピットインする中でコースにとどまって3位まで浮上し、表彰台入りも期待できる状況に持ち込んだが、チームからのタイヤ交換の呼びかけを拒否して粘っていた中で、最終的には残り8周で指示を受け入れピットインした。

 これでペレスとルクレールに先行を許したハミルトンは、さらにアルファタウリ(AlphaTauri)のピエール・ガスリー(Pierre Gasly)の攻勢にも苦戦。無線で不満をあらわにし、「入るべきじゃなかった。タイヤがめちゃくちゃけば立っている。言っただろ」とぶちまけた。

 シーズンはこれで残りあと6レースで、次戦は米国GP(United States Grand Prix 2021)が10月24日に決勝を迎える。(c)AFP